
代表 黒柳誠氏
取材店舗 | 昭和食堂 有楽街店 |
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店舗所在地 | 静岡県浜松市中区肴町317-9間渕ビル1F |
店舗電話番号 | 0534582222 |
営業時間 | 17:00~5:00 |
URL | http://www.arigatou-39.com/syouwa.html |
今回のお店は、静岡県浜松市にある昭和食堂さん。
店内に入った瞬間、昭和のレトロな雰囲気が懐かしく暖かな雰囲気のお店です。代表の黒柳さんは、見た目は若干怖そうですが、お話すると、熱く高い志と、優しいハートを持ち合わせた、素敵な方でした。
基本情報
会社名 有限会社 ありがとう
店舗名 昭和食堂 有楽街店
従業員数 社員5名 アルバイト30名
自己資金 0円 ←注目!!
借入 0円 ←注目!!
設備投資 5000万円
よろしくおねがいします!
まず、なぜ起業したいと思ったか教えてください。
15歳の時に、初めて服屋さんでアルバイトをさせてもらって、そこで「物を売る楽しさ」ってのを教えてもらったんです。
なれてきたら、一人に20万とか買ってもらえるようになって、売る楽しさに加えて「稼ぐ楽しさ」も学びました。
そこで生まれた15歳の時の夢は、何の職種でもいいから「社長になること」でした。
じゃあ、15歳の時にはすでに起業したいって思ってたんですね!!
はい。
そのあと、ピアノの調律師、営業、携帯のブローカー、車のブローカー…etc
いろいろやったんですが、必ずどこかのタイミングで俺は独立してやる!って思ってました。
正直、まだ当時は今の社名「ありがとう」とは、まったく逆の、やんちゃな事 ばっかりしてきたんですぐキレちゃったりしてて…(笑)
ある時、「このままやんちゃしてたら友達がいなくなる」って思ったんです。
そこでふと、「居酒屋だったらこのキレ癖が治せるんじゃないか」って思ったんです。
そしたらこの世界にどっぷりハマってしまって、この世界で起業する形になりました。
すごい展開で居酒屋をやることになったんですね。
起業当時、大変だった事とかありますか?
銀行に行って、お金を2500万貸してほしいって言ったんです。
そしたら支店長が出てきて「君は担保になるものがあるのかい?」って言われて、「ないけど僕ここの通帳持ってます!」って言ったら「それじゃあ貸せないよね」ってあっさり断られて…笑
でももうやるって決めてたから、すでに工事は着工してて…どうしようお金!!ってなりました。
当時の僕は、そんなことさえ知らずに起業しようとしてたんですが、もう後には引けないって感じで、いろんな方々に頭下げて、お金を借りまくりました。
それだけの額、貸してくれる人脈もすごいですが、きっと黒柳さんの熱い想いが伝わったんでしょうね。
お店の前は、飲み屋街のメイン通りで、どうしてもここでやってみたいってのはあったんですが、まだまだ未熟だった僕を信じてくれて、お金を貸して下さった方々には、本当に感謝しています。
不動産会社には、土下座してお願いした事もあったし、昭和食堂の「昭和」にこだわるにあたって名古屋にすでにあった昭和食堂に食べに行ったり、毎日電話したり、最終的にはすでに抱えていた社員3人連れて名古屋に飛んで住み込みで修行させてもらったりしました。
いざオープンできるとなっても、スタッフがなかなか集まらなかったり、信頼していた社員さんが寝込んでしまったり本当に大変でした。
でも、オープンの日には朝5時まで列が消えないくらい、ありがたい事に沢山のお客様が来てくれて、店内は大賑わいになりました。
お客様を「ありがとうございました!!」って見送った時に、ふと振り返ったら、お店がざわざわしてる中に、松山千春の曲が♪果てしない~大空と~って流れてて、その瞬間なんか泣けてきてしまって、今でもその景色が目に焼き付いてるんです。
大変な事が多かった分の喜びは、計り知れないですね。
何回かお店で食事をさせてもらった事がありますが、スタッフさんはいつも元気で楽しそうに働いてますね。
チーム創りで大切にしていることはありますか?
一番大事にしていることは社名でもある「ありがとう」感謝の気持ちですね。
仕組みとしてなにか感謝を伝え合う場をもうけたりしてるんですか?
はい。
定期的に、ありがとう研修という社内研修を行って感謝の気持ちを共有したり、メンタリングの講師をよんで、心の部分の勉強もしたりしています。
そこから、自発的にスタッフが委員会を創ってくれて、お店をよりよくしていく為には?って動き出してくれるようになりました。
でも、今だからできてる事であって、本当は一番そこを大切にしたくてこの社名にしたのに、正直ずっと自分のエゴでやってしまっていた部分も沢山ありました。
お店を広げすぎてしまって、社員を大切にしたいとか言いながら、全然できてなかったこともありましたし。
そんな時期を超えてきたからこそ、本当のありがとうの意味を知れた気がします。
今は、もっと濃い関わりができるよう、エゴとプライドを捨てて7店舗のお店も、3店舗までしぼりました。
起業も人なりって言いますが、お店も人なりだし、会社も人なりだし、生活も人なり…
結局は全て「人」なんですよね。
「お金」じゃなくて、「人」なんです。
私も、いろいろな飲食店さんにお邪魔してきましたが、やっぱりとことん「人」を大切にしている会社さんと、そうじゃない会社さんは、色が全く違うし、スタッフの目の輝きも全然違うと感じました。
では次に、こだわりの厨房設備を教えてください。
スチームオーブンのコンベクションを入れました。
厨房機器のベンツと言われるくらいの…かなりの額でした!笑
それから、オープン当初はガスの焼台だったんですけど、のちに電気のガス台に変えました。
やはり電気の方が早くて熱も安定してるので。
あとは、既製品じゃなく手作りにこだわりたかったので真空にする機械を導入しました。
おいしさも逃がさないし、作業効率も上がるしで、すごくおすすめです。
では最後に黒柳さんの夢を聞かせて欲しいんですが、ホームページには、大家族を創ることって書かれてましたね。
黒柳さんの中で、どんな大家族をめざしてるんですか?
うちの親父の兄弟は7人兄妹だったんです。
僕は生まれた時からお兄ちゃんお姉ちゃんがいっぱいいる感覚で、人も沢山集まる家だったんです。
昔からそういう血は繋がってないけど、大家族っていうのを見てきてて、この世の中だんだん人間関係薄れてしまって寂しい思いをしている人が多くなってきた中で、「ひとりじゃないよ」って第二の我が家みたいな帰ってこれる居場所を創りたかったんです。
それが、僕の中での、スタッフ、お客さん、支えてくれる業者様を含めての大家族ってことなんです。
だからこそ、会社のロゴも、手と手の中にありがとうって入ってるんです。
手と手の輪は地球を表してるのもあって、握手をする時にも必ずこの形になるんですけど、その手の間には必ず「ありがとう」っていう思いがあると思うんです。
僕の、「大家族」と「ありがとう」の想いのこもったロゴが僕の夢そのものです。
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